Vol.63 油分の少ないファンデーション

メイクアップ料の進化にともない、「メイクをしたからニキビができる」ということは、かなり少なくなりました。ただメイクアップ料の選びかたには注意しておきましょう。

油分がニキビを悪化させる
たとえば、油分の含まれているクリームタイプのファンデーションをつかうと、ニキビが悪化することがあります。とくにオイリー肌のひとは、パウダータイプのファンデーションか、ルースパウダー(粉おしろい)にとどめておきましょう。

どうしてもニキビの部分をカバーしたいというのであれば、コンシーラーをつかうのなら問題ありません。

化粧下地にも気をつかう
そのほかの化粧下地も油分を含んでいて、ニキビ肌には負担がかかるので、美容保湿液などを塗った上から、直接パウダー類を重ねて塗るのをオススメします。パウダーだけでは粉浮きしてしまう場合は、保湿成分が配合されているものなど、少ししっとりしているパウダーファンデーションを選びましょう。

つづく…

Vol.62 生理前のニキビケア

しっかりスキンケアをして、生活習慣を見直しても、ニキビができてしまうことがあります。それはたいてい生理前が多いようです。

生理前はホルモンバランスの変化によって、ニキビができやすく悪化しやすい時期です。これは黄体ホルモンが、皮脂の分泌を活発にさせることが大きくかかわっています。そこでこの時期は、ピーリングを取り入れてみましょう。

ピーリングで角質ケア
ピーリングには余分な角質をはがす作用があるので、毛穴がつまりにくくなります。ピーリングコスメには、拭きとりタイプや洗い流しタイプなどありますが、できるだけ肌に負担をかけないように、ミルクやジェルなど刺激のすくない洗い流すタイプを選びましょう。

週に1〜2回のピーリングケアを取り入れて、生理前のニキビを予防をしておきましょう。

つづく…

Vol.61 ビタミンでニキビケア

ビタミンC配合化粧水
ニキビができやすい人は、ビタミンC配合の化粧水を使うのも効果的です。ビタミンCには若干ですが、皮脂をおさえる効果があるのでニキビ予防に役立ちます。ニキビ跡の赤みを薄くする作用もあります。

ビタミンCといっても成分にはいろいろなタイプがありますが、肌への浸透を高めた誘導体型を選ぶのがポイントです。※vol.55毛穴を引きしめるを参照してください。

また、くり返しになってしまいますが、乾燥はニキビを助長しますので、ビタミンC誘導体の化粧水の上から、必ず保湿美容液を塗るようにしましょう。

ニキビ用化粧品を選ぶ
昔からニキビにはイオウ配合の塗り薬が使われています。イオウは殺菌作用や角質柔軟作用があると同時に、脱脂作用もあります。皮脂の多い10代の肌でしたらいいのですが、大人ニキビに使うと肌あれしてしまう恐れがあります。

また、様々なニキビ用化粧品が市販されていますが、なかには肌を乾燥させる作用が強いものもあります。「大人ニキビ用」「敏感肌用」などの表示があるものを選ぶようにしましょう。

つづく…

Vol.60 油分を控えたニキビケア

油分をひかえる
アクネ菌は、皮脂を栄養として繁殖します。そのため、油分の多い化粧品をつけると、ニキビが悪化することがあります。ニキビ肌の人はオイルやクリームの使用を控えるようにしましょう。

油分の少ない保湿美容液
ニキビができるから化粧水しかつけない、というひともいますが、それは間違いで、肌が乾燥しすぎると角質が厚く、硬くなってしまい、かえって毛穴をふさいでしまうことになります。できるだけ保湿をして、肌を柔らかくと持つことがニキビ予防には必要になります。

余分な皮脂は洗顔ですっきりと落として、髪の生え際やフェイスライン、あご下などにすすぎ残しがないように気をつけて、油分の少ない保湿美容液をしっかりつけるようにしましょう。
vol.11スキンケアの要からデイリースキンケアのあたりまで参照してみてください。

また、アクネ菌の栄養になりにくい油分でつくられた、化粧品もあります。ノンコメドジェニックと表示されているものを目安に、試してみはどうでしょう。

つづく…

Vol.59 睡眠でニキビ予防

寝不足が免疫力の低下に
ニキビができる理由といて、ホルモンバランスの乱れがあるというお話をしました。ホルモンバランスを整えるためには、規則正しい生活を心がける必要があります。とくに、睡眠不足になると肌の免疫力が低下して、ニキビができやすくなります。そして、ニキビが大きく、腫れやすくもなります。

睡眠がいちばん大事
ニキビを予防するには、毎日6時間以上の睡眠をとるようにしたいのですが、仕事で帰宅が遅くなった日には、食事や入浴は手早くすませて、できるだけ早く寝るようにしましょう。また、寝不足なのに無理して早起きして、お弁当を作るのもオススメしません。

では、一日6時間以上寝ていれば、何時に寝てもいいのかというとそうではありません。就寝時刻がまちまちだと体内時計が乱れるので、肌の再生にかかわる成長ホルモンの分泌に、大きな影響を及ぼしてしまします。※vol.33睡眠を参照してください。

それを防ぐためにも、同じ時間に寝て、同じ時間に起きるといった、規則正しい生活のリズムが必要になってくるのです。

つづく…

Vol.58 ニキビのプロセス

ニキビは、ある日突然ポツンと発生したように思えますが、できるまでのプロセスがあります。ニキビができるプロセスは噴火に似ていて、地下でマグマがふつふつと煮えたぎっているかのように、肌内部で炎症がおきています。それがある日ポツンと噴火するように、でてくるのです。

表面にできてしまってから治すのは、とても大変になります。表面に見えていない時期からケアをする「予防」がニキビケアのいちばん大事なところになります。

ニキビができるプロセス

1.ニキビのできはじめ
男性ホルモンや皮脂の分解産物の影響で、角層が角化現象をおこし、毛穴の出口がせまくなります。

2.白ニキビができる
毛穴の出口がせまくなると、皮脂が毛穴の中にたまり、それをエサにしたアクネ菌が繁殖して、毛穴内が炎症をおこします。こうなると、毛穴が閉じた状態になってしまうので、塗り薬も浸透しにくくなります。

3.炎症が起こる
炎症が起こると、毛穴まわりまで赤くはれ上がる。毛穴の中やまわりに白血球があつまり、繁殖したアクネ菌を攻撃します。

4.ニキビ跡ができる
炎症が進むと、毛穴の壁がこわれて炎症が広がることもあります。このよに炎症が強くなってしまうと、クレーター状のように凹んで、跡が残ってしまいます。

クレーター状の陥没が残るのは、必ずしもつぶしたからではありません。炎症が強くなりすぎると、どうしても凹みやすくなってしまします。炎症が強くなってしまうのは体質によるものです。

突然できたように思えたニキビも、このような段階をへてできたものです。もちろん、すべてのニキビが4段階めまで進むわけではなく、途中で治ることもあります。

つづく…