VOL.253 くまを目立たせないポイントメイク

ポイントメイクで視線を誘導

コンシーラーで隠せる青ぐまや茶ぐまはもちろん、コンシーラーで隠せない黒くまに対しても、共通して有効なテクニックがあります。メイクアップで、くまに視線が集中しないようにする「視線誘導」テクニックです。

アイラインをしっかり入れることやチークをふんわり入れること、口紅に明るく艶やかな色を使うことなどで、そこに自然と視線が集まり、くまがま立たなくなるという方法です。

アイラインは、陰影をつけて、ぱっちりと目立つ印象的な目元に変化をつけます。アイラインの上にブラウン系のアイシャドウを重ねると、より自然な立体感が出せます。

またチークは、ニコッと笑ったときに頬が一番高くなるところから、クルクルと円を描くように入れましょう。頬が上がって見えて、若々しい印象に仕上がります。

黒くまの美容治療

美容皮膚科でも黒くまの治療は、なかなか難しいようです。目元の皮膚は薄いために、ヒアルロン酸注射なども向かないことが多く、レチノイン酸とピーリングでじっくりケアしていくか、劇的な改善を求める人は、美容外科でたるみを取る手術を行なったりします。手術は、改善度は大きいのですが、術後最低2週間は腫れや違和感が続きます。最近ではレーザーでハリを出す美容治療も行われているようです。

VOL.252 くまを目立たせないメイクアップ

青ぐまや茶ぐまを上手に隠すには、コンシーラーを使いこなすことがポイントになります。カバーするのが難しい黒くまは発想を変えて、他人の視線をくまから回避させる方法を活用しましょう。

カバー力の高い固形コンシーラーで隠す

くまを隠す方法として一般的に知られているのは、オレンジ系やイエロー系などのコントロールカラーを使うことです。しかしコントロールカラーは、仕上がりが不自然になったり、皮膚がかぶれることもあります。とくに肌が弱い人は要注意です。

おすすめは、肌への負担が少ない固形コンシーラーを使うことです。少量でもカバー力が高いので、自然にカバーできます。

コンシーラーの使い方

・固形コンシーラーをとり、指の腹を使ってトントンとなじませます。

・仕上げにフェイスパウダーを顔全体にはたきます。

※コンシーラーの上に、さらにファンデーションを重ね塗ると厚塗り感が出てしまうので、フェイスパウダーのみにする方が自然に仕上がります。

やりがちなNGメイク

×色を重ねて消す

一般的には青ぐまにはオレンジ系、茶ぐまにはイエロー系などの明るい色のコントロールカラーがよいといわれています。しかし、もともとの肌の色と違った色をつけると、かえって不自然に見えたり、くまが目立つこともあります。

肌の色と同じか、一段暗いコンシーラーでカバーするのがおすすめです。

×黒くまをコンシーラーで隠そうとする

黒くまは肌の色ではなく影なので、コンシーラーを塗っても隠れません。隠そうとして厚塗りすると、かえって目立ちやすくなります。

次回ご紹介する「視線誘導テクニック」を参考にしてみてください。

VOL.251 茶ぐまには美白やピーリングでケア

ビタミンC誘導体などの美白成分でスキンケア

シミやくすみなどが目の下にできて、くまのように見えるのが茶ぐまです。ビタミンC誘導体やカモミラET、油溶性甘草エキス(グラブリジン)など美白成分の化粧品でケアしましょう。ビタミンCのイオン導入と組み合わせると、さらに効果的です。

目のまわりをこするクセがある人は、刺激によって目元がくすんでしまうことがあります。洗顔やクレンジング、マッサージのときに、目元をこすっていないか見直してみましょう。

メラニンの排せつを促すピーリング

茶ぐまケアにはピーリングも有効です。茶ぐまの原因でもあるメラニンの排せつを促し、目もとのくすみを効果的にケアします。また、目元をこするクセなどで、まぶたの皮膚が暑く硬くなっている人にもピーリングは有効です。余分な角質を除去し、肌を柔らかくしてくれます。

目元のかゆみに注意を

花粉症やアレルギー性結膜炎などで、目がかゆくなってまぶたを擦ってしまう人がいます。強くこすると皮膚が黒ずむだけでなく、硬くなってしまうこともありますので、眼科や皮膚科で早めの相談をするようにしましょう。

VOL.156 保存版!!美白成分一覧
VOL.157 シミはできる前の予防が重要
VOL.158 美白ケアのお手入れ方法
VOL.159 肌の老化にトータルに働きかけるピーリング
VOL.160 肌の老化にトータルに働きかけるピーリング 2
VOL.161 ホームピーリングの方法

VOL.17 クレンジング
VOL.18 クレンジング方法
VOL.19 ポイントメイクオフ
VOL.174 デイリースキンケアにおける若返りの秘策1
VOL.175 デイリースキンケアにおける若返りの秘策2

VOL.178 デイリースキンケアにおける若返りの秘策5
VOL.179 ビタミンCイオン導入の方法

VOL.250 黒くまには下まぶたのたるみを解消するケアを

たるみの影を防いで明るい目元へ

黒くまの原因は、下まぶたの皮膚のコラーゲンが減って薄くなることです。コラーゲンを増やすために有効な成分がレチノールです。これはビタミンAの一種で、線維芽細胞を活性化し、コラーゲンを増やす作用があります。

黒くま対策にはレチノール配合の美容液またはクリームを日々のお手入れにプラスしましょう。レチノールは紫外線に当たると効果が弱まりますので、夜のお手入れで行うほうがいいでしょう。

さらに、これと合わせて行いたいのがピーリングです。週に1〜2回のケアで、角質を除去することで、コラーゲンの生産機能が向上します。レチノールの効果もさらに高めます。

VOL.249 青ぐまには運動やツボ押しで血行を促進

適度な運動で効果的に血行を改善

青ぐまができる人は、血行不良で冷え性の人が多いので、血行を促進する工夫が必要です。まずは適度な運動を習慣にして、全身の血行をよくしましょう。ウォーキングは簡単にできて、効率もいいのでおすすめです。ウォーキングシューズやスニーカを履いて、手ぶらで歩くのが基本スタイルです。姿勢よく早歩きで歩きましょう。

また、パソコンを見ている時間が長い人やデスクワークの人は、仕事の合間に首や肩をほぐすストレッチをするのも有効です。長時間のデスクワークは結構不良の原因にもなります。上体をそらしたり肩をほぐしたり、脚を屈伸させるなどのストレッチをしましょう。

ただし、青ぐまは生まれつきの要素が強いので、なかなか消すことが難しいものです。コンシーラーなども上手に使ってカバーするようにして、できるだけ気にしないことも大切です。

目のまわりのツボ押しで血行を促進

目もとの血流を改善する方法として、マッサージやツボ押しがあります。ただし目のまわりのマッサージは難しく、自己流で行うとかえって肌を刺激することもありますので、ホームケアではツボ押しがおすすめです。

ツボ押しは、洗顔後に化粧水や美容液などをつけた後で行います。上に押し上げるときは親指で、それ以外は中指で押すのが基本です。気持ちいいくらいの強さで、3秒押してパッと離すのが1セット。これを3〜5セット繰り返しましょう。

ツボ押し3箇条

・洗顔後のスキンケアのあとに行う
・3秒押してパッと離すのが1セット
・3箇所のツボをそれぞれ1日3〜5セット行う

睛明

左右の目頭の少し鼻寄りにあるくぼみです。

球後

左右の目尻から1/4ほど目頭側に入ったところの骨のフチです。

四泊

瞳の真下の骨フチから指幅1〜1.5本分ほど下にあるくぼみです。

VOL.248 くまの集中ケア

くまのタイプを見分けて適切なケアを

くまのケアというとホットタオルで温めたり、目元をマッサージしたりという方法がよく知られていますが、実際にはいくつかの種類があり、ケア方法も違ってきます。

大まかにいうと「青ぐま」「黒くま」「茶ぐま」の3種類に分けることができます。青ぐまは、寝不足や冷えなどで血流が滞り、下まぶたの静脈が青く透けて見えることでできるくまです。黒くまは、下まぶたの皮膚が老化によってたるみ、影をつくることで黒っぽく見えるくまです。茶ぐまは、目をこするなどの刺激で色素沈着を起こし、さらに角質肥厚を起こして茶色っぽく見えるくまです。

自分のくまがどのタイプなのかをチェックして、それぞれに合った対策を取り入れましょう。

くまのタイプを簡単チェック

青ぐまの特徴とケア方法

指で皮膚を引っ張ると薄くなりますが、完全には消えない。でもメイクでは隠れます。

運動やツボ押し、マッサージで血行をよくする。一時的にはホットタオルも効果的です。

黒くまの特徴とケア方法

影なので、上を向いたり指で皮膚を引っ張ると薄くなります。メイクでは隠れません。

肌のコラーゲンを増やし、たるみを防ぐケアが有効です。

茶ぐまの特徴とケア方法

色素沈着なので、指で皮膚を引っ張っても薄くなりません。メイクでは隠れます。

美白ケアでメラニンを減らし、ピーリングで肌の代謝を上げる方法も効果的です。