「HAIR COLOR」カテゴリーアーカイブ

VOL.247 主なヘアカラーの種類と特徴

アルカリカラー(酸化染毛剤)

色バリエーション豊富な「おしゃれ染め」

一般的に「おしゃれ染め」と呼ばれ、サロンのカラーリングや市販のカラー剤もこのタイプです。染毛と脱色を同時におこない、髪を染めます。色幅が広く、色もちは2〜3ヶ月程度。まれにかぶれる人もいますので、パッチテストが必要です。

白髪染め

仕組みはおしゃれ染めと同じ

アルカリカラーの一種です。白髪を染めるのに脱色(ブリーチ)はあまり必要ないので、毛髪への負担が少ない低アルカリタイプが多いのも特徴です。比較的色のバリエーションは乏しく、サロンではおしゃれ染めとまぜて使うところが多くなっています。

ヘアマニュキア(酸性染色剤)

色もちは悪いが刺激が少ない

毛髪の表面付近に付着して、染色します。物理的刺激に弱く、シャンプーなどで色素がはがれ、褪色も早いです。色もちは2〜3週間程度。毛髪内部にはほとんど浸透しないので、ダメージは少なくパッチテストも不要です。パーマ後すぐの施術も可能です。

オーガニックカラー

髪にも環境にもやさしい

ジアミンという染色成分は入っていますが、それ以外はナチュラルな成分を配合している場合が多いです。色幅や色もちに難があると言われてましたが、改善されつつあります。ヘナには100%ナチュラルなものもあるようです。

VOL.246 カラーリングの基礎知識② 〜染まるしくみ

市販のカラー剤は強め、ダメージが心配ならプロへ

髪を脱色&染色するカラーリングは、その仕組みからどうしてもダメージを避けられません。ダメージを軽減したいのであれば、サロンでの施術をオススメします。なぜなら、自宅でできるタイプのカラー剤は、誰でも簡単に染まりやすいようアルカリを強めに設定してあり、髪への負担が大きいからです。

サロンでは髪質やキューティクルの状態などを見定めてカラー剤を選び、薬剤の強さをコントロールしています。また、部位によってカラー剤の種類や処置時間を変えることもあります。生えたばかりの根元の毛と中間の毛、毛先ではそれぞれコンディションが異なり、均一に塗っただけでは色ムラなく仕上げるのは難しいからです。自分の手でそこまでのことをするのは難しいからです。

仕上がりの美しさやダメージのことを考えると、サロンでプロの手にゆだねるのが髪にとってはベストの選択と言えます。

VOL.245 カラーリングの基礎知識① 〜染まるしくみ

毛髪内部で脱色と染色を同時でおこなう

すっかりポピュラーになったカラーリング。髪色を変えることは、もはやヘアスタイリングの一部です。でも一体どんなしくみで髪は染まるのでしょうか。

一般的なカラー剤(染毛剤)は、まずアルカリ剤で髪を膨張させ、キューティクルを開きます。そこから髪の色を決めているメラニン色素に働きかけて、脱色と染色を同時におこないます。つまり美髪の決め手になるキューティクルが、一度開いてしまうのです。

カラー剤を塗っていくと

メラニン色素は、毛髪の大部分を占めるコルテックス内にあります。髪にカラー剤を塗っていくとどうなるのか。

①キューティクルが開き、アルカリ剤が髪を膨張させて活性酸素を放出します。その活性酸素がメラニンを分解し、同時に毛髪内部に浸透した染料を酸化させていきます。

②酸化した染料同士が集まり、目に見える色となって発色します。メラニンを分解して脱色しながら、集まった染料の色に髪を染め上げていくのです。