「スキンケア」カテゴリーアーカイブ

VOL.529 ゴマ〜抗酸化力と脂肪燃焼

小さな粒に詰まった抗酸化力、アミノ酸で脂肪燃焼

【主な栄養素】

セサミン

​​セサミンは、ごまに含まれる抗酸化物質の一種で、肝臓の機能を高める働きがあります。二日酔いや悪酔いの予防に効果が期待できるだけでなく、酵素の働きをサポートすることで肝臓への負担を軽減し、ガンの予防にも効果が期待できます。コレステロール値や血圧を正常に保つ働きもあるといわれています。

肝機能を高める効果
セサミンは肝臓に直接働きかけ、肝機能の向上に効果を発揮します。アルコール代謝に対する酵素の働きを高めるため、アルコール摂取時のアセトアルデヒドの急性毒性を軽減する作用があるといわれています。二日酔いや悪酔いを防ぐだけでなく、アルコールを解毒する際の肝臓への負担を軽減します。また、酵素の働きを促すことにより、脂肪を使われやすい形に変えるサポートもします。

コレステロール値を下げる効果
セサミンには、善玉(HDL)コレステロールを増やし、悪玉(LDL)コレステロールを減らす働きがあるといわれています。セサミンを8週間摂取させると、総コレステロール値と悪玉(LDL)コレステロール値が低下したという研究があります。

高血圧を予防する効果
抗酸化作用が高いセサミンには、高血圧を予防する働きがあるといわれており、生活習慣病の予防に役立つと期待されています。

ガンを予防および抑制する効果
セサミンが持つ高い抗酸化作用や肝臓への負担を軽減させる働きにより、肝臓ガンの予防が期待できます。

ガンや老化の原因のひとつとして過酸化脂質があげられます。過酸化脂質とはコレステロールや中性脂肪などの脂質が活性酸素によって酸化された物質の総称で、過酸化脂質が増えると細胞が破壊され、活性酸素の影響でDNAが傷つけられるため、異常な細胞やガン細胞を形成することにつながり、細胞の死を早めるとされています。セサミンは過酸化脂質生成抑制作用があり、ガンなどの疾病を予防する効果が期待されています。

メチオニン

メチオニンとは、必須アミノ酸のひとつで、食事から栄養分として摂取しなければならない成分です。硫黄を含んだ含硫アミノ酸で、肝機能を高めたり、アレルギーの原因となるヒスタミンを抑える働きがあります。不足すると利尿能力が低下するため、むくみが生じます。

アレルギー症状を緩和する効果
アレルギーは、免疫細胞が、外部からの刺激に過剰に反応することにより、発生します。この際免疫細胞から放出されるのがヒスタミンで、メチオニンはアレルギーを引き起こすヒスタミンの働きを抑制する作用を持っています。メチオニンを摂取することによって、血液中のヒスタミン濃度を抑えることができ、アレルギー症状を抑制する効果が期待できます。

うつ症状を改善する効果
神経伝達物質であるセロトニンやノルアドレナリン、ドーパミンなど、うつ病を改善させる作用を持つ脳内物質の材料となります。記憶力の向上や、認知症の予防・改善といった脳の活性に効果があると期待されています。

老化防止の効果
細胞の老化抑制や免疫力を高める効果が期待できるといわれています。メチオニンは、抗酸化ミネラルであるセレンを運搬する役割を担っており、体内の抗酸化作用を高める働きを持ちます。

また、アルギニンやグリシンとともに、クレアチンを生成する際の材料となることから、体内エネルギーの産出に重要な役割を果たしています。加齢とともに体力が衰える原因のひとつにクレアチン合成能力の減少が挙げられることから、メチオニンは老化を抑制する重要な役割を持っている成分といえます。

ヘアケア効果
毛髪の健康はもちろん、薄毛や男性型脱毛症、抜け毛対策を考える上でも重要視されている要素となっています。

髪の99%は、約18種類のアミノ酸が結合してつくられたケラチンというたんぱく質からできています。メチオニンが毛髪に占める割合は1%程ですが、毛髪の健康に深く関係しているのです。メチオニン不足が続くと薄毛や抜け毛の原因となるといわれています。

その他、ミネラルのセレンと一緒に働くことで、水銀や鉛、カドミウムなどの有害重金属を体外へ排泄してくれます。さらには、脳神経細胞や中枢神経に有害重金属が蓄積することを防ぐ働きも持っているため、デトックス効果に期待が寄せられています。

ビタミンE

「若返りのビタミン」と言われる、強い抗酸化作用を持つ脂溶性のビタミンで、体内の脂質の酸化を防ぎます。また、動脈硬化や血栓の予防、血圧の低下、LDL(悪玉)コレステロールの減少、細胞膜を健全に保つなどの働きがあり、加齢によって発症しやすい疾患の予防に役立ちます。

ビタミンEは、紫外線や外的刺激から肌を守り、適度な潤いを保つために必要な「バリア機能」を安定させます。また、ビタミンEには血行促進作用があり、皮膚の新陳代謝を高め、メラニンの排出を促します。シミ・ソバカスが気になる方も積極的にとりたい美肌栄養素です。

脂溶性ビタミンであるビタミンEは、生で食べるよりも炒めものなど、油脂と一緒に摂取する方が吸収率が高くなります。酸化しやすい性質があるため、鮮度の良いうちに食べた方がいいでしょう。ビタミンC、βカロテン、ビタミンB2、セレンと一緒に摂ることで抗酸化力アップにつながります。

さまざまな食品から摂取できるため欠乏症は起こりにくいと考えられていますが、「欠乏した場合」、溶血性貧血、不妊症、眼の障害、筋力低下、神経障害などが起きる可能性があります。血行も悪くなり、冷え性や頭痛、肩こりなどを起こしやすくなります。また、血液中のコレステロールも酸化しやすくなるため、これが血管壁に入り込んで溜まり動脈硬化の原因につながります。

また、体内に蓄積されにくい特性を持っているため、通常の食生活では過剰の心配はありませんが、アンチエイジングを謳ったサプリメントや健康食品等で、「長期の過剰摂取」により軽度の肝障害のリスクがあるため、目安量の摂取を心がけましょう。

また、過剰摂取による影響はほぼありません。

【こんなお悩みの人にオススメ】

□冷え・コリ
□イライラ

□便秘
□肌トラブル
□アンチエイジング
□生理不順
□貧血

選び方・保存のコツ】

市販されているゴマは黒ゴマ、白ごま、色による色素の差はほとんどありません。90%は輸入品ですが、国産は風味がいいのでオススメします。

ゴマは自身が持つ抗酸化作用のおかげで酸化しにくく、密閉して冷蔵庫に入れておけば、10年ほどは劣化しないと言われるほどです。普段使いにするなら小分けにして常温保存で。

ゴマで摂れる美肌栄養素

ビタミンB1・ビタミンB6・ナイアシン・カルシウム・マグネシウム・鉄・亜鉛

VOL.528 梅とちりめんじゃこの香り寿司

小梅の酸味と歯ざわりのいい簡単ちらし

材料(4人分)

米・・・2カップ
カリカリ梅・・・大3個
ちりめんじゃこ・・・30g
きゅうり・・・2本
みょうが・・・2個
いり白ごま・・・大さじ1

A
酢・・・大さじ2と2/3
砂糖・・・大さじ2と2/3
塩・・・小さじ1/2

作り方

①米は炊く30分前にといで、ザルにあげて水気を切ります。普通の水加減(分量外)で炊きます。

②カリカリ梅は種をとってあらみじん切りにします。

③みょうがはせん切りにします。きゅうりは小口切りにし、塩(分量外)をふってしんなりしたら水気を切ります。

④ご飯が炊けたら②、A、ちりめんじゃこを加えて切るように混ぜ合わせ、あおぎながら冷まします。全体に味がなじんだら、③、ごまを加えて混ぜ合わせたら完成です。

このレシピで摂れる美肌栄養素

ビタミンC・ビタミンD・ビタミンK・ビタミンB1・ビタミンB6・ナイアシン・葉酸・パントテン酸・カルシウム・マグネシウム・リン・鉄・亜鉛

VOL.527 鶏肉としょうがのおかゆ

ほんの少しのお米で満足感を得られる一品

材料(2人分)

米・・・1/2カップ
鶏もも肉・・・80g
しょうが・・・1/2片
万能ねぎ・・・適量
塩・・・少々
酒・・・大さじ1
水・・・2と1/2カップ
酢・・・大さじ1

作り方

①米は炊く30分前にといで、ザルにあげて水気を切ります。

②鶏肉は一口大に切ります。しょうがは薄切りにし。万能ねぎは5cmの長さに切ります。

③鍋に①の米、分量の水、しょうが、塩、酒を加えて火にかけ、フタをします。煮たったらかき混ぜて、鶏肉を加えてフタをし、弱火で15分煮ます。

④仕上げに酢と万能ねぎを加えて、一煮立ちしたら完成です。

⑤④を器に盛り付けて、くし形に切ったレモンを添えたら完成です。

このレシピで摂れる美肌栄養素

ビタミンK・ビタミンB1・ビタミンB2・ビタミンB6・ビタミンB12・ナイアシン・タンパク質・パントテン酸・マグネシウム・リン・鉄・亜鉛

VOL.526 麻辣炒飯(マーラーチャーハン)

花椒や豆板醤の辛みを効かせたチャーハン

材料(2人分)

ご飯・・・350g
焼き豚・・・50g
赤ピーマン・・・1個
ゆで竹の子・・・1/4本
長ねぎ・・・10g
卵・・・1個
油・・・大さじ1

A
花椒・・・適量
豆板醤・・・適量

B
しょうゆ・・・小さじ2
塩・・・小さじ2/3
こしょう・・・少々

レタス・・・2枚

作り方

①焼豚、赤ピーマン、竹の子は角切りにし、長ねぎはみじん切りにします。卵は溶きほぐします。

②フライパンに油の半量を熱し、溶き卵を流し入れて炒り卵を作り、取り出します。

③同じフライパンに残りの油を熱し、焼豚、竹の子、赤ピーマン、長ねぎを順に加えます。油がまわったらAを加えて香りが出るまで強火で炒めます。

④ご飯を加えて、全体に味が回るようにご飯をほぐしながら、強火で炒めます。

⑤全体に混ざったらBを加えて、せん切りにしたレタス、②を加えて強火でサッと炒め、器に盛り付けたら完成です。

このレシピで摂れる美肌栄養素

ビタミンA・ビタミンC・ビタミンE・ビタミンD・ビタミンK・ビタミンB1・ビタミンB6・ビタミンB12・ナイアシン・葉酸・パントテン酸・ビオチン・タンパク質・マグネシウム・リン・鉄・亜鉛

VOL.525 きのことアンチョビの炊き込みご飯

材料の旨みを吸わせて丸ごと食べる一品

材料(4人分)

米・・・2カップ
マッシュルーム・・・2パック
アンチョビフィレ・・・3枚
玉ねぎ・・・1/4個
ニンニク・・・1片
プチトマト・・・10個
オリーブ油・・・大さじ1
白ワイン・・・大さじ2

A
水・・・1と3/4カップ
スープの素・・・小さじ1
塩・・・少々
こしょう・・・少々

パセリ・・・適量

作り方

①米は炊く30分前にといで、ザルにあげて水気を切ります。

②マッシュルームは石突きを落として、フキンできれいに拭いてから、縦半分に切ります。玉ねぎ、ニンニク、アンチョビはみじん切りにします。プチトマトはヘタをとって、十字に切れ目を入れます。

③フライパンにオリーブ油、ニンニクを熱して、香りが出たら玉ねぎ、アンチョビを加えて玉ねぎが透き通るまで炒め、マッシュルームを加えて油が回るまでさらに炒めます。

④米を加えて炒めて、手で触って米が温かくなったら白ワインを加えて全体を混ぜ合わせます。A、プチトマトを加えて沸騰させます。フタをして弱火で12〜13分炊いて、最後に10秒ほど強火にしてから火を止めます。そのまま10〜15分蒸らして、上下をよく混ぜ合わせます。

⑤器に盛り付け、みじん切りにしたパセリを散らしたら完成です。

このレシピで摂れる美肌栄養素

ビタミンA・ビタミンC・ビタミンE・ビタミンD・ビタミンK・ビタミンB1・ビタミンB2・ビタミンB6・ビタミンB12・ナイアシン・葉酸・パントテン酸・カリウム・マグネシウム・リン・鉄・亜鉛

VOL.524 米〜健康を支える主食

日本人の健康を支える主食、知れば知るほど実力派の食材

【主な栄養素】

炭水化物

炭水化物は、脂質、タンパク質とともに3大栄養素のひとつで、消化、吸収によってブドウ糖に変化し、脳や神経、赤血球、筋肉など身体を動かすといった主にエネルギー源として利用される大切な栄養素です。体内の消化酵素で消化できる「糖質」と、消化されない「食物繊維」に分けられます。

筋肉量を維持するためにも炭水化物は大切

低糖質、炭水化物抜きダイエットなど、炭水化物を極端に減らして筋トレをし、筋肉量を増やそうとするダイエットやトレーニングが流行していますが、エネルギー不足の状態で筋トレをすると筋肉の分解が促進され、筋肉量が減少し、結果的に代謝が低下して期待するダイエットの効果が得られないことがあります。

摂取不足
炭水化物は不足が続くと脳の働きが低下し、判断力の低下や注意力の低下、疲労感につながります。また、不足すると体内に存在するタンパク質や体脂肪が分解されてエネルギー源として充当されます。これは筋肉を減少させてしまうことにもつながるので、過度な糖質制限には注意が必要です。

過剰摂取
炭水化物を摂りすぎると肥満や生活習慣病につながるため、過剰な摂取は控えるようにしましょう。

ブドウ糖:過剰にとったブドウ糖は脂肪組織に運ばれ体脂肪として蓄えられるため肥満の原因となります。

果糖:肝臓で中性脂肪に合成され高中性脂肪血症となり肥満をきたすおそれがあります。

ショ糖:歯を溶かす有機酸の産生により虫歯の原因となります。

タンパク質

筋肉や皮膚、髪などはすべてタンパク質からできています。
タンパク質は炭水化物・脂質とあわせて三大栄養素と呼ばれています。人間の筋肉や臓器、体内の調整に役立っているホルモンの材料となるだけでなくエネルギー源にもなっている必要な栄養素です。主にアミノ酸によって構成されています。

アミノ酸や、アミノ酸がつながったペプチドに分解されて体に取り込まれたあと、必要なタンパク質へと再形成されます。

自然には多くのアミノ酸が存在していますが、体の材料となりうるアミノ酸は、このうちの20種類です。これら20種類のアミノ酸がそれぞれの目的にあわせて数十~数百個以上結合し、約10万種類のタンパク質に形を変えます。

筋肉や肌、髪が同じタンパク質からできているのに形が異なるのは、このようなアミノ酸の組み合わせによるものです。

また、20種類のアミノ酸のうち9種類は体内で合成できないため食事から摂取する必要があります。これを必須アミノ酸、それ以外の11種類を非必須アミノ酸と呼びます。

動物性タンパク質と植物性タンパク質の違い
最大の違いは必須アミノ酸のバランスにあります。

動物性タンパク質は多くのものが9種類の必須アミノ酸を含んでいますが、一部の植物性タンパク質は不足しているものがあります。アミノ酸全体の働きは不足している必須アミノ酸のレベルにあわせて制限されてしまうので、タンパク質を摂っているつもりでも足りていなかった、となってしまうことがあります(アミノ酸の桶の理論)。また、体内の吸収率も動物性タンパク質97%に対して、植物性タンパク質は84%となっています。

タンパク質が不足すると
体を作る材料が減ってしまうので、筋肉量の減少や、肌や髪のトラブル、集中力・思考力が下がってしまうことがあります。またタンパク質には保温効果があるため、不足すると体が冷えやすくなる可能性もあります。

逆に過剰摂取は体に大きな負担をかけることがあります。動物性タンパク質を意識するあまり、脂質も多く摂ってしまいカロリーオーバーや肥満を招く可能性も考えられます。

他にも、腸内環境の乱れや肝臓・腎臓にかかる負担からの内臓疲労も高まる可能性があります。

パントテン酸

パントテン酸は水溶性ビタミンで、ビタミンB群の1種です。エネルギー代謝に欠かせない栄養素であり、免疫抗体の合成、薬物の解毒作用、脂質の代謝を促すHDLコレステロールの増加、副腎皮質ホルモンの合成による抗ストレス作用とさまざまな働きがあります。腸内細菌によって体内でもわずかに合成される栄養素です。

副腎皮質ホルモンはストレスをやわらげる働きをするため、そのホルモンを合成するパントテン酸は「抗ストレスビタミン」ともいわれています。

摂取不足
パントテン酸には「至るところに存在する酸」という意味があり、その名の通り様々な食品に含まれています。そのため、通常の食生活で欠乏することはほとんどありませんが、極度の栄養失調状態になると欠乏症になる可能性があります。欠乏症になると、手足の知覚異常、しびれ、灼熱感、頭痛、疲労、不眠、胃不快感を伴う食欲不振などの症状が現れます。

また、過剰摂取による影響はほぼありません。

【こんなお悩みの人にオススメ】

□冷え・コリ
□便秘

選び方・保存のコツ】

米は近年品種改良が進み、それぞれの銘柄ごとに特徴がはっきりしています。
コシヒカリ=万能、ササニシキ=柔らかくて淡白、ミルキークイーン=もちもち、などの個性を覚えておきましょう。

保存は空気に触れないように密閉容器に入れて、できるだけ冷蔵庫の野菜室へ。精米してから時間の経過とともに味が落ちるので、早めに食べるようにしましょう。

【美味しい旬は】

9月〜10月
※産地、品種によって多少ずれ込むが、新米を味わえるのがこの季節です。

米で摂れる美肌栄養素

ビタミンB1・ビタミンB6・ナイアシン・パントテン酸・マグネシウム・リン・鉄・亜鉛